朝練から帰ってくると活動記録の為にインタビューの動画撮影があると言われる。まだ9時前だった。けれど、学校があったので断って脱出。すぐに戻ってきて撮影開始。中国語の質問に日本語で答えて、後で字幕をつけると。会話の流れで中国語で返したりしたけれど、こういうところで語学力のレベルが低いことを露呈していまう。日本語だけにしておけば良かった。結局後で見た時に何言っているかのか不鮮明である。というかだったらしい。いつか公開される日が来るのだろうから、このままお蔵入りになるか、取り直しをしたい・・・
それ以外にも新聞か何かの取材を受けたりした。ネットの記事になっていたのでリンクを参照ください。
記事のリンク先:聯合新聞網 321巷藝術聚落我激藝術起來
他にも週末解放されている会場の中には、駐在の成果展も開催されています。
ああ、これ誰でしょうか?このハゲ。

あ、これは僕のドローイングです。頭から描いていたので、下が切れたり、詰まらないか心配でした。紙の質上鉛筆の当たりが取れない為一発で決めないといけない。当然、頭の中でイメージを作ってから描き始めます。実は、元のネタのモデルさんとは顔が違います。似なかった。これは忘れてください。
こんな感じで過去の作家さんの作品なども紹介していました。
これは上の展示されていた作品がある棟とは別。週末は解放されている建物が多いので見て回るのにちょうどいいですね。
11月6日(金)
昼間最後の学校へ。本来、語学学校へ行くなら大学の語学センターが理想だと思う。一学期が3ヶ月だけど、コスパがいいし集中できる。また、次回考えよう。
帰宅後制作。16時ごろ182空間のオープニングに行く。自転車で会場まで。すでに見た展示だけれどせっかくだし。以前会った人もいたので挨拶しようと思ったけれどイマイチ間が合わなかった。182空間、ここはなかなかいい場所でオススメです。お酒は高いですが(当然日本で飲むより、やや安い)。
今日はここまでバタバタしていてゆったりできていない。すぐに戻って夜市の準備をせねば。帰りがてらパン屋でパンを買って補給しながら321へ。到着間近に電話がかかてくるのでもうすぐそこと返す。戻ったら17時30分くらいで慌てて墨などの準備も。
この日は、待ちに待った南国小夜市。僕も似顔絵の出店?を出さしてもらう。素敵な機会をいただけた。18時くらいから始まるので17時くらいから準備が始まった。すでに他の場所では屋台の準備が進んでいて良い雰囲気だ。実習生の子達が準備を手伝ってくれた。日も暮れて、続々と人が集まってきている。321の事務員さんが夕食を屋台から買ってきてくれた。ありがたい。屋台の飯はどれも美味だ。
実習生の子が作ってくれたポスター。
蔚龍のスタッフ総出で設営。運営側の企画とはいえ、主役は僕になるわけでそれに応えたい。常駐スタッフ2名、実習生3名。
出店で出される食事はお手頃な価格でいただくことが出来る。今回は全部蔚龍の陳さんにご馳走になった。(陳さん:321蔚龍の管理人さん。)
日が暮れ雰囲気が出てくる。これからたくさん人がやってくることになる。
そして、人数制限ありで似顔絵が始まった。時間は一人10〜15分が目安か。焦りそうになる気持ちを抑えて、お客さんと会話をしながら筆を走らせた。
まず鉛筆でアタリを取りそこから墨で仕上げていく。お客さんのいい表情を引き出したいし、その方が絵にもなる。どんな性格かあぶり出していく感じ。話し過ぎもいかんし、照れてもいかん。うまく会話がいかないに時は黙って筆を走らせる。
製作中、台南の有名なカントリー歌手を囲んで大合唱が始まる。気持ちも乗ってきた。
321蔚龍のお隣では機材?機械芸術の展示。ピカピカ光ったり動いたり。
ポーズ選びは難しい、ということもなく始めの印象でこの角度や表情がいいなとなる。正面がいい方、斜めがいい方。遠慮していると上手くいかないので思いっきって筆を入れていく。笑顔がいいけれど、大笑いではなくて微笑みくらいかな。品が出るし雰囲気も良い。
この日は13人を描いた。休む間もほとんどなく、次から次に描いていくのは大変だけれど楽しかったし、何よりお客さんと拙い中国語でこなした対話が印象に残っている。僕のスタイルは鉛筆で雰囲気を捉えた後、筆で一気に仕上げていく。いきなり墨で描くことも考えたけれど一発の怖さに負けた。21時過ぎにこの日の制作を終え片付けの後、スタッフと 321で談笑。22時過ぎに陳さんがやってきてビールタイム。
11月7日(土)
今日も引き続き夜は夜市。始め8人と言っていたけれど終わってみれば10人。昨日よりもゆっくり時間を使ったような気がする。終わったら22時を過ぎていた。昨日と同じく机の周りをたくさんの人が囲んでいる。脇目もふらず筆をとる。鉛筆の下地に墨がのっていき、少しづつ形が浮かび上がってくる。その人らしさが自分のスタイルでどれだけ出せるかが勝負でとても勉強になりました。
昼間は演奏を披露するアーティストも出現。
昨日と机が変わる。
奥では映像も。多分、自主制作の映画か何か。
子供の絵。「首にかけているアクセサリーを入れてね」とのこと。人を前にして描き続けることは時に恐ろしくもある。
携帯をいじってもらったり、隣の人と話してもらったり。描きにくかったり意図していない部分も多いけれど、それで「その人らしさ」が垣間見られて絵にも生かされてくる。
周囲の人や、描かれている人が何を思っているのか気になるところだけれど、それを気にすると筆が鈍る。考える余裕もなけれど。あまり待たせたくもないけれど、ここはその場の雰囲気、お客さんとの一対一の間を大切にしたい。
嬉しいことに好評で、自分も描いて欲しいという方が何人もいた。来週も芸術夜市はあるのだけれど僕は帰国していないので参加することができない。残念。
催し物にて絵を描くことで役に立ったというか、描かれた人が喜んでくれたことが嬉しかった。
11月8日(日)
昼から描いて欲しいという約束が3件。2時頃から。それまではサイクリング。一時間ほど流して、残り一時間は飛ばす。道も広くよく進む。沙崙駅まで。途中鶏舎が臭かった。
1時過ぎに帰ってきて準備。ギリギリ間に合った。描き始めたら、そのうち、もう一人また一人となり計6人。18時ごろ終了。陳さんからお誘いがかかったので182空間へ。ずいぶん待たせてしまった。そして、ビール、ビール。22時過ぎに先に帰宅させていただく。
蚊が多い。
11月9日(月)
昼から3人描く。市の文化局の女性でここの管理を任されている人、大学で舞台芸術か何かを教えたり、監督している男性。321の隣の家でも舞台の演出を監督をしていたな。あと実習生の子。この子は自分から描いて欲しいといてきた。時間が押していて夕方18時くらいにまでかかってしまう。管理人のスタッフの陳さんがいつまで描くのとややご立腹。さっさと片付けて夕食へ。
夜は321蔚龍の管理人さんと実習生さんと夕食。僕の為にお別れ会を開いてくれた。こことも後三日でお別れだ。海岸路の海鮮料理屋さん。以前にも陳さんに連れて行ってもらったことがあるオススメの店。たまに物売りのおばさんがやってくるけれど無視するのが基本らしい。今までもそうしてきたけれど。現地の人もそりゃそうだ。食べに食べて、皆で写真を撮ったりして別れを惜しんだ。
11月10日(火)
朝一で台南市長が321巷藝術聚落に来訪。あらかじめ用意しておいた市長の似顔絵を渡すという段取りであったのに僕はなぜか当日市長の目の前で描くものだと思い込んでいた。つまり準備していなかった。よく考えれば、そんな時間が市長にあるわけがないのだが。前日の夜に顔写真までもらっておいて勘違いするとは一体何を考えていたのだろうか。自分の語学力以前の話なように感じた。申し訳ない。
慌てて描いて、何とか市長が帰る前にお渡しできた。
夜は、無理を言って画廊の陳さんの夜のご飯をお断りさせてもらい家で早めに休むことに。帰国も近づき気が抜けたか?やや胃が疲れた。
蔚龍にいたもう一人の住人。いい具合に描けた。
11月11日(水)
午前中は奇美博物館へ。シャアメイトと行く。台南公園からタクシーで200元くらい。入場料も200元。
昼に德鴻畫廊へ行き、明日帰国するということでお礼を言いに行く。名残惜しいものだ。今回のレジデンスの打ち合わせの一切をスタッフさんに仲介してもらったので感謝感謝。ただでさえ毎年お世話になっている画廊さんで、本当に頭が下がります。
帰宅後は、制作や片付け。
11月12日(木)
朝自転車を梱包する。結局三日間乗らなかった。昼前に321を出発台南駅へ。やはり荷物が。沙崙駅から高鐵で桃園へ。桃園にあったチャイナエアのチェックインカウンターがなくなっており期待していた駅前チャックインは断念。バスで空港へ。第二ターミナルのチェックインカウンターは日本人旅行客で激混みで待ち時間が結構あった。輪行バックの重さはギリギリ20kg。以前20kg超えた時はバッチリ追加料金を徴収された。今回はセーフ。
出国ゲートを越えて、土産物屋を物色。といってもパイナップルケーキ以外に特に買うものもない。それからコーヒーが飲みたくてカフェへ。アイスコーヒーを頼んだけれどクーラーが効き過ぎていて風を引きそうだった。ホットにしときゃあよかった。
その間も、何人かの友達とメールのやり取りをして過ごした。
帰宅は23時近かったように記憶している。それから荷物を少しだけ片付け、数人の台湾の友達に帰国のメールをしてから就寝。
随分と空気が違う。早く台南に戻りたいと思うのはありがちな話だ。
完
あとがき
今回は随分と気楽にやり取りができる知り合いが増えた気がする。今まではそんなんことはなかった。海外に行った連中が向こうに友達作って帰ってくるってのが、海外(台湾だけど)に緩く進出し始め5年目にしてようやくわかったような気がする。ある程度の滞在期間ってのは必要だし、ある程度一緒に過ごす時間が必要だとも感じた。展示でちょろっと行っただけじゃあ、そりゃ仲良くならん。そういう意味ではどっぷり浸かった二ヶ月と言えそうだ。
そう言えば、初めて訪ねた当時はイメージが追いつかなかった。二年前に二ヶ月住んだ時はあまりいい成果は得られず、なんとなく住んだだけだった。それに比べるといい経験ができました。
そう言えば、滞在中にゲストハウスの面々が僕のスケッチブックを「ゲスノート」と命名してくれた。さらに「ゲスの巨匠」ないし「ゲスの画伯」となった。特に意味はないけれど、いじられキャラの宿命だと思う。
「誘惑に負けながら生きる」と言って笑っていた宿のオーナーの表情はどこか生き生きとしていた。台南で出会う日本人は、年に関係なくやはりマニアックな感じの人が多かった。知らない世界は多い。
しかし、絵を描くかというのは難しい。
加藤正晴























