【おまけ】
その後、ただ券もらったので同じ階で開催していた展示を見て来た。ありのままに状況を記載していく。
手始めに「新制作絵画展」。80回目。有料。目録には協賛者ご芳名が有り広告料を徴収している。「反官展で、背馳(はいち/反対の)する美術展とは関わらない」のが志し。権威を持たず、純粋で公平な自由を追求とある。会員、協員という階級がある。新作家賞、損保ジャパン賞などの賞を付与する。会報有り。大作が多く、レリーフっぽいのもある。内容も幅広いといえば幅広い。メチャうまはいないけれど、描ける人が多い。今回見た展覧会では1番実力がある。
続いて「67回一線美術会展」に潜入。無料。「美を追求して、努力して、現代日本文化の建設の一躍を担う」らしい。毎回賞を付与する。東京都議会長賞、一線美術会友所賞、クリテックN賞、文部科学大臣賞、損保ジャパン賞などがある。理事長、理事、審査員など組織図がホムペにあった。戦後できた団体で支部がいくつかある。絵画と版画の展覧会。作品はやや小ぶりかも。
最後に「中部現展」。無料。作品は小さい。現代美術家協会が開催している展示。三つの美術団体が合流して創設。「反権力、真の人間性を探求する」そうだ。ホント多い、時代を感じる文句。1948年に1回目。名古屋市長賞、中日新聞社賞、東海テレビ放送賞、努力賞、奨励賞などがある。写真、絵画、立体、工芸とある。会員、準会員、会友とある。
後、最近見た展示で「日本表現派展」を観た。有料だったかな。「日本人の内なるもの、素直な表現を求める。精神の高揚を求める人の集まり」との事。権威主義を意識的に排除するらしい。これも時代を感じる文句だ。会場には大きい作品も有ったけど、基本は小さめ。油、膠を用いた絵画展である。若
代表、委員、同人など組織化されており、グループとしての活動も多岐にわたる。ある種の形を提示しているとは思う。
どれも反権力を謳っており、純粋に内なるものを追求して美を表現するといった抽象的な自由思想と精神論を柱とした団体だと思われる。こう言う人とかが教育の世界でもいわしているのかとおもうと、子供も大変だな。
各団体とも序列があり、賞が付与される。また入場料を徴収する場合がある。美術館のギャラリーを借りて巡回展を行なっている。各地に支部がある。図録を発行している。院展や日展のような認知度、活動の旨味、が無いと考えられる為、実技力が高く若い構成員の確保が困難と思われる。また、各団体の主旨も大衆向けとは言い難い。
少数の人物が、独自の思想を体現する為に団体の旗揚げされたと思われる。創設の主旨や経緯は政党から離反した人達が集まった新生党や派生系のプロレス団体などの経緯と似ているのかな。
文展のアンチや新興勢力として公募団体の多くが反官制、反権力を好む傾向が強い。組織内は階級制度が充実していおり、審査制度を設けている場合が殆どである。どの組織も芸術の真理や精神の充実を追求する事を奨励し、毎回個人や団体等の名を冠した賞の付与を行う。
年季の入った団体が多いものの、メディアへの取り上げられ方、スター選手の数、世間への認知度などを鑑みてもアートのメインストリームからは、かなり離れたところにあると言える。
基本アマチュアの集まりであるけれど、入場料やら広告料、構成員からの出品料等で経営ができているのかな。場所代と図録代、ハガキ代、ポスター代などの宣伝費用が払えれば展示できんこともないのかな。
【あとがき】
団体展も時代の流れの中でその役目は小さくなってきていると思った。昔若かった会員の方達が年食って、新規も少なく段々と年配者の方が多い会になったのだと思う。
若者は若者で新しいビジョンを示さねばならんか。
大いに刺激になりましたから、眼福ごちそうさまでした。








