2014年12月14日日曜日

滝巡り

 こんにちは。実は愛知県には滝がたくさんあります。自然豊かな愛知。本当に探せばたくさんあります。また、キャンプ場等が併設されていたりして日帰りで楽しめるような場所も多いようです。スケッチは仲間を誘って行くこともあります。道中世間話に花が咲きます。気分転換も兼ねているのでちょうど良いです。











2014年12月11日木曜日

ちょっと関西方面へ

 皆様こんにちは。師走となり各地で初雪が観測され始めましたね。名古屋はまだ霙程度ですが。
 それで、公募展の作品搬入の為に神戸へ行ってきました。
 近場だと運送会社に頼む以外にも、お出かけついでに直接搬入にするという選択肢があります。今回は、取材ついでに作品を持っていくことに。そうでもしないと遠くへ行かない今日この頃。新しい場所に訪れるのは楽しいですよね。

 搬入先が新神戸駅から近かったので搬入は到着後すぐ完了。後は自由時間です。地下鉄を目指して新神戸駅に戻る途中ロープウェーを発見。ロープウェーの駅がある丘に登ってみると眺望がよかったです。







 貿易港として栄えたため外国との交流が盛んだった神戸。 旧外国人居留地が観光地として有名です。神戸駅から歩いて15分程度で旧居留地がある北野町に到着します。
 















 昼過ぎには神戸とさよなら、帰路へ着く前に京都へ寄ることに。嵐山周辺のお寺を見学して終了。さすがに紅葉はおしまいで、落ち葉を眺めて終了。でも、大覚寺は歴代天皇陛下所縁の地とあって立派でした。仁和寺とはまた一味違う趣です。やや離れているので人もたくさんは訪れないでしょう。
 在来線で帰路へついた時、4人組みの学生が自転車を輪行していました。皆普通の格好でした。















2014年12月5日金曜日

ヤマザキマザック美術館

 変わらず容赦ない寒さ続きます。
 
 さて、初めてヤマザキマザック美術館へ行っていきました。19世紀以前の絵画が鑑賞できるので現在製作中の作品の参考にと考えました。
 また、内装が名古屋ボストン美術館よりもかっこ良かったです。壁の織物の文様と色が効いていて、シャンデリアも室内の雰囲気に合っていました。建物の4階と5階が美術館になっていて、4階は企画展で現代美術が展示してありました。





 
 館内は一部写真撮影が可能でしたのでシャンデリアの写真を載せてみました。
 


















2014年11月21日金曜日

学び舎

 久しぶりに高校へ行って来ました。生徒や先生の目は輝いていて夢にあふれ、本当に生き生きとしているからです。
 美術科の生徒とゆっくり世間話をする機会にも恵まれてとても刺激になりました。作品の講評から大学生活のこと、もちろん受験についての心得や取り組み方も。また、生徒達の作品を見た時に「ここがいい、ここをこうするともっと良くなるかな」と助言をすることができるのも自分自身が製作を継続し思考していないと言えないよなことだと感じました。受験生や一、二年生の純粋で屈託なく美術の道を求めていく気持ちに背筋が背筋が伸びる思いでした
 美術の楽しさを知ってもらうことにはとてもやりがいを感じます。
 


 その後、剣道部の顧問の先生にお会いして近況報告をして学校を後にしました。
そういえば、連絡先のやりとりをする際に「無骨なお前もスマホを使うのか!?」と仰られた時は思わず苦笑してしまい










2014年11月17日月曜日

名古屋城本丸御殿





 以前から名古屋城本丸御殿の一部公開されていたのに行っていなかった私。ようやく行って来ました。大学の先輩画家達が製作した襖絵をたくさん見ることが出来できました。そういうこともあり、すべてが公開される平成30年が楽しみです。名古屋市には名古屋城の模写事業についてもしっかり取り上げてもらいたいものです、ね!

 菊の展示も開催中でしたので花の取材に丁度良かったです。お城に長居したくなかったので写生は無しで写真を少し撮ってお終い。
 




 御殿の横では、ライブペイント中。工事中の場所が多くいつも以上に狭く感じた名古屋城。



 立派な車寄(くるまよせ)。真新しい木の色が新鮮です。




 
 入り口から下駄箱を通って御殿内へ。必要最小限の現代的設備もチラホラ。

         




 誇りを払う係員さん。掃除は大変そう。
 室内を照らす光は、障子からの淡い自然光と行灯型のライト。室内は薄暗く、金碧障壁画はやっぱりこの明るさで見るもんだよなと再認識。金箔と絵具のコントラストがツートーンにまとまっていて見やすいです。天井から蛍光灯などの強い光で照らすと金が光りすぎて印象が壊れ台無しになります。 



















2014年11月5日水曜日

截金ー道具を自分で作る

 截金は竹刀と箔板作りや焼き合わせなど道具作り から始まります。それで、昔使った表具用の裂が余っていたので箔ばさみと筆入れを作りました。糊で接着しただけなので、頑丈とは言えませんが満足いく仕上がりとなりました。











2014年11月4日火曜日

截金ー東寺両界曼荼羅

 こんにちは、寒さが一段と増し冬到来も間近?です。紅葉もいずれ。

 さて、愛知県立芸術大学模写事業で制作されていた東寺蔵両界曼荼羅の二幅(胎蔵界・金剛界)が過日完成しました。大学内の法隆寺金堂展示館で先頃から披露となりました。是非ご高覧下さい。

 余談ではありますが、截金に使用した箔の制作は焼き合わせから断ちまでをほぼすべて私が担当させていただきました。また、胎蔵界の中心になる八台中葉に截金を施させていただきました。 今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。






2014年10月31日金曜日

截金を学ぶー阿弥陀三尊図 愛知県美術館蔵

 愛知県美術館には名古屋の美術収集家であった、木村定三氏とそのご遺族が寄贈した美術品が3000点以上あります。館内には木村定三コレクション室があり、定期的に展示替えを行いながらそのコレクションを公開しています。
 主に日本の江戸から近代の美術品が多かったと思います。もちろん日本人作家の洋画から中世以前の美術品まで多岐にわたります。
 そういえば大学院時代に、その掛け軸の状態を調査する業務の補助に携わる機会がありました。国宝などを扱う修復工房に所属する先生方の元で軸の状態を書類に記録していくというものでした。それは余談ですが、確か偶然展示で阿弥陀三尊図を観たことがきっかけとなり修了研究に選択しました。もちろん截金に取組む事を目的に作品選びをした結果ですが。美術館の学芸員の先生にはとてもお世話になりました。特に熟覧(実際に作品を観ること)では長時間に渡り行なう事ができたためより作品の雰囲気を掴む手助けとなりました。さらに、保存修復の先生に立ち会っていただいたこともあり見識も深める事ができました。何から何までご支援いただきとても幸せな時間であったと言えます。この場をお借りして改めて御礼申仕上げます。ありがとうございました。

 おっと、思いで話が長くなりました。かなり簡単ではありますが現状模写について自身の修了研究でご説明していきます。


 原本は鎌倉時代に制作されたもので、往生者を西方浄土から迎えに来る様を描いています。縦が100cm程度になり、標準的な大きさかと思います。愛知県に寄贈された際に半田九清堂で修理されており折れもなく表装が綺麗になっています。修復される前はかなりボロボロであったようです。
 来歴は不明ですが、巡り巡って木村氏が購入?したものと考えられます。時代を経ても尚放つ、時代を超えて来たからこそ放つ雰囲気には表現し難い感覚があります。経年変化した金色の肉身からは線香でいぶされて来たんだななどと感慨に浸りながら眺めてしまいます。截金もほとんど剥落がなく当時の技量の高さと如何に大切に使われて来たかが伝わって来ます。ただ、頭光のの剥落が激しいことが目に付きます。虚空や頭髪と合わせて剥落し易い素材であったことを伺わせます。(粒子が粗い、膠による接着が弱かったなどが考えられる)

 こうして過去から現在、そして未来へと語り継がれて行くんことの素晴らしいさ。いいですね。
完成図


【上げ写し】


薄美濃紙に墨線で図像を写し上げます。紙を上げ下げして残像を利用していきます。紙が上げ下げによる負荷や汗と湿気により徐々によれてくるのが難点です。


お顔から始めました。

作業風景。

作業風景。


【砧打ち】

木槌で絹を打ちます。優しく木槌の重みだけで均一に打って行きます。何時間打ちましたかな。6時間くらいでしょうか。

説明を追加



【絹の染色】

購入時の絹は無地のままなので、経年変化した雰囲気を出す為に染めます。背景など薄塗りの場所では大きな差が出ます。 

矢車(やしゃ)を煮て抽出します。
本来はヤシャブシ(夜叉五倍子)というのかな。カバノキ科。落葉小高木。福島県以南(太平洋側)から九州にかけて分布。

実は大学内にたくさん自生?しているため研究室の仲間達で採取しに行きます。青空の下気分転換にもなりました。






染め上げた絹を枠に張り込みます。


【彩色に持ちいる絵具】

絵具は混色して使用します。しかし、混色し過ぎは絵具が濁るため出来るだけしないで徐々に変化させていくことになります。 
消粉(けしふん/金の粉です)



【色見本の作成】

あらかじめ作成した色見本を熟覧時に持参して原本(実物のこと)と照合して色を調整します。その後実際にその色味を作るには何色を使ったらよいのか実験をしてから本番に入ります。






【彩色】

 上げ写しを絹の下において、線を写して行きます。その後、裏から彩色します。仏画の多くが両面から彩色が施されています。こうする事で表現に幅が出ますし、表に厚く彩色する手間も省けます。また、厚く彩色してしまうと軸に仕立てて巻いた時に割れや折れの原因になるようです。
 よく同技法同素材といわれますが、類似作品等も含めた当時(原本が制作された時代)の文献や科学的 資料が必ず必要になります。想像と独創的な発想で研究できれば良かったのですが何ぶん凡才でしたので本当に頭の痛い話でありました。結論を言えば、ある程度しか分からない場合が多いと言えます。



截金を の途中


【截金】

本研究のハイライトとなる截金。東京芸大の師匠から仏画を一幅仕上げたら免許皆伝だとおっしゃっていたので、気合いを入れて取組みました。とは言え、下手の横好き。時間もかかりましたし、線もガタガタで褒められたものではありませんでした。結局講評に間に合わないは、出来もイマイチだしで悔しいの一言でした。
 袖の麻葉文様 の幅は約3ミリ。金箔の太さは0.2〜0.3ミリ。裾などには唐草文がはいっていおおりましたが、0.2ミリ以下です。悶絶しそうな細かさでした。黒い線は、銀が焼けてしまったためです。
 目がよくて(これが一番大事かも)、長時間の同姿勢による作業にも崩れない正確な手さばき。さざめきにも微動だにしない精神力。ちょっとし事で発狂するようでは模写なんて・・・

阿弥陀如来

阿弥陀如来
勢至菩薩
勢至菩薩

光背

       
            
            

 

 実際に制作していて、これがまた失敗の連続でした。原本のように鋭い線描が出来ないし、色味もどのように調整していけばいいのか試行錯誤。肉身と着衣で色が違がったので、これは金??背景はなんでこんなに黒いの?と疑問ばかり。
 もちろん截金の正確無比な細かさに悶絶。そもそも技術がそれなりにないと模写の完成度を上げるのは難しいく。重ねて描いて行けば何とかなるという代物ではありませんでした。修練に修練を積んだ者のみが到達出来る境地ですね。
 誰でも大学で学べる機会があるわけではないため、趣味で嗜める場所があればと思います。愛知県芸のお膝元であるため日本画教室こそたくさんありますが、模写も出来る場所は少ないようですね。いや、仏画教室はあるのかな!?截金と合わせて何か起こしたい気もします。
 【表装】


 表具師の方の指導のもと仕立てていきます。一番苦手な工程でしたので、仕上がった時の感動は大きなものになりました。



 本紙の裏から補強用の和紙を打ちます。ヤシャブシで染色した薄美濃紙を使います。次に二回目の裏打ちを行ないます。これを増し裏うち(ましうらうち)と呼びます。最終的には裂と本紙をつなぎ合わせた後に三回目(または4回目)の総裏裏打で仕上げます。この時は宇陀紙を使いました。


使用する道具は実に単純

 大学、美術館、修復家、表具師、各 先生方の多大なるご理解とご支援を賜りましたおかげでなんとか終える事が模写研究でした。今一度感謝の意を述べたいと思います。


【主な参考文献】

 修了研究模写及び装こう「愛知県美術館蔵:阿弥陀三尊図」現状模写報告書 加藤正晴

 日本画用語辞典/東京美術
 


【裏話】
 仏画の資料は、公立の図書館よりも大学の図書館が充実している場合があります。特に仏画は大学の教授(美大ではない)が研究していることが多く機関誌に小論文を掲載している場合があります。こういった資料が母校にはほとんどなかった為、知り合いに頼んで金沢美術工芸大学の図書館で資料を取らせてもらった経験があります。ネット上で検索してなんとか取り寄せたり閲覧する機会を作る必要があるのです。いかに縦と横の繫がりを広げて行くかも「研究」には必要不可欠と言えます。行動力がものを言います。

 模写と截金どちらに興味が有ったのかと問われると截金に興味がありました。良くも悪くも彩色は個人差が出ます。技法も多岐に渡り頭を悩まします。その点截金は、形と幅を思い通りに切る事さえで切れば後は丁寧に貼って行くだけなので簡単と言えます。実際にやるとなると簡単ではありませんが、工程は非常に単純かつ奥が深いと言えます。そんな単純明快 に技術 を追求していけるような気にさせてくれるところが気に入ったのかもしれません。

 さて、あなたも截金に興味を持つことができましたでしょうか?