今回は、 鉛筆で素描を行う際の表現について考えていきます。
同じようなお題は、以前にもありますがその都度考えも深まり改善されて行きますので要所要所で記録していこうと思います。
ここで文字の意味について
図ー圖 【名詞】図・絵・図表 【動詞】手に入れようと狙う・たくらむ・意図する
繪 【動詞】絵を描く
画ー 畫 【動詞】絵を描く
画ー畫ー劃 【動詞】 線を引く、書く
描 【動詞】写し取る・模写する・複写する・塗りなおす
※出典 白水社 中国語辞典
Drawing 【名詞】スケッチ、線を引くこと ※出典 アルク
Painting 【名詞】繪、絵画、水彩画、油絵、絵を描くこと ※出典 アルク
動詞の場合もペンキ(絵具)で描く、塗るとあります。
Sketch 【名詞】素描、略図、見取り図、草案 ※出典 アルク
動詞の場合は、スケッチする・概略を説明するとあります。
Draft 【名詞】建築物などの下絵、見取り図、設計図 ※出典 アルク
言うまでもなく、今世界を取りまとめている言語は英語です。
そして文化発信の中心地はアメリカです。
第2次大戦以降世の中は変わりました。
無論、日本の芸術のあり方も変わっていると思います。
芸術は、歴史、文化、流行、土地柄、思想哲学を反映したものであるように思います。
日本では、鉛筆や木炭で描いた写生をデッサン、クロッキーなどと言います。
明治時代の頃、美術の本場はフランスで、当時たくさんの日本人が留学して学んだことを日本に持ち帰ってきています。ですからそのようになります。
東京美術学校の西洋画指導の初代教授についた方々の影響は特に大きいと思います。
黒田清輝が活躍した時代は、既に一通りのリアル描写が出そろい次の表現を模索してモネや、セザンヌが台頭してきた時代です。
おお、ビッグネームばかりですね。
明治維新の頃の日本美術を取り巻く環境が苦難の連続であったことは想像に難くありませんが、日々刻々と変化していることは皆感じていると思います。
もし、、当時東京美術学校の指導に当たった教授が、バロックとかルネサンスとかに傾倒していたら、、、、
今の日本美術はまた違ったものになったのかもしれません。
しかし、当時の美校で取り組まれていた人体素描はどれもほれぼれする程達者で、本場感満載です。それなのに、今やあのような骨太な素描を拝む機会は皆無なように思います。
いや、予備校とか美大では皆描いているのかもしれませんが。。
日本は面倒なことに、フランスが一番だった時代の文化とアメリカが一番になってからの文化も取り入れてきているのでごちゃごちゃになっている状況と言えます。
しかも、いつの間にか素描文化がガラパゴス化して日本独自の曖昧な状況になっています。
以下、デッサン、人体クロッキー等の素描表現を「英語で表現」した場合。
Quick drawing tutorial
Quick draw
Gesture drawing
Quick pose gesture sketching
Life drawing
Drawing figures
Drawing anatomy
Drawing basics
Drawing exercises
Drawing reference
Illustration 【名詞】文字情報を補う繪、図。説明すること。
Cut 【名詞】 挿絵。「illustration」も使う。
分類についても、「素材」又は「表現様式」で分けることが出来ます。
ここまでくると面倒なので別の機会にしましょう。
Dessin フランス語 【名詞】 繪 ※出典 Glosbe
Croquis フランス語 【名詞】 写生、素描 ※出典Glosbe
「Croquis meaning in English」英語で検索すると、要約すると素早く短時間で描かれた草稿になるようです。※出典 Wiktionary
細かい話ですが、大学など専門に学ぶ場においては美術、芸術は学問です。
学問である以上、言葉の意味は重要です。
朝鮮語が本来韓国語も含んだものであるように、、、
英語を直で言い直したカタカナ語が媒体に並び、意味がちんぷんかんぷんな日本のように、、
言語の扱いは、とても大事だと思うのです。
奈良時代や室町時代にも、唐や宋から様々な絵画様式が入ってきたと思いますが日本式に改変されつつも本質は外しておらず、今のように混とんとしていないように見えます。
私の考えでは、一度ガラガラポンをして、規範を変えていきたい。
英語表記の意味が細かく分解され、体系立てられた状態に日本語で変えていく。
デッサンをドローイング、または写生、素描に統一。といった感じです。
デッサンという言葉は教科書の中だけのものになります。
予備校で提供される学習方法と言葉の意味、学習内容、試験問題のあり方。
美術大学で提供される素描を取り巻く歴史の扱い方、言葉の意味付けに関して改定していく頃だと思いませんか?
教育機関のあり方を変えないと業界は変わりにくい。
美術業界全体で考え、少しづつ整理していく課題だと思います。
導入が長くなりました。
以下石膏像を鉛筆で描く場合の取り組み方について。
3時間で四つ切画用紙に鉛筆素描をする場合、描き手の技量に合わせて描き方も柔軟に変える必要があります。
初心の者だと上手く描けません。
まして、線で輪郭を取ること自体難しい。漫画を描いて慣れている場合もあるので、描く前に好きな絵など聞いてみるといいでしょう。
素描で大事なことは。
■客観視する。
本物と描いた絵の具合を見比べる。測ったり、離れて見比べる。
■鉛筆の線は、おおらかに運ぶ。
細かくとらえるよりも、大きな腕の動きで線を描いて重ねた方が進み具合もいいと思います。
■物の捉え方を養っていくことを目的とすると良いと思います。
■どの様式で学ぶか。
■意識について
上手く描くことに意識が向くと描けなくなってしまいます。
上手く描かねばならないけれど、意識はそうではなくその時すべきことに集中する。
おお、なんとも矛盾した話ですが全て通じるお話ではありませんか。
デッサンを通して、客観視できる目を養う。描いたり消したりを繰り返してより良い形を探求していく。そこで得た感覚から何かを得ていければ取り組んだことも無駄ではないように思います。
わざわざ石膏像を描くのですから、取り組む意義まで考えたいものです。
(でも、正直描かなくてよいなら、描きたくはないですよね。。。石膏像描く仕事とかないですし。予備校講師くらい?)
これも1枚目の石膏と同じ技法です。 石膏像を描くことは、初心の者には 難しいです。それまでの静物デッサンとは 情報量も違います。 静物デッサンで養ってきた感覚が 壁にぶつかって砕かれて行く感じです。 |
おまけ
| 学生時代の落書きです。 これも、デッサンですね。 |
| 学生時代のものです。 墨で描かれたデッサンです。 |
| 水彩画 状況に応じて、静物着彩、水彩画、 絵画、挿絵、イラスト、ペインティング、 と言い換えることになると思います。 |
今回はこれにて失礼いたします。
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