2014年2月3日月曜日

卒業制作について

 今回は、卒業制作について書きます。

【自身の卒業制作について】

 中学生から始めた“剣道”が身近な題材と言う事で、取り上げました。実在の人物を写生してそれを元に画面に構成して行く事にしました。小さい下図を作り指導教授の指導の元、本画に向けて構成を練って行きます。

中央の先はパネルを分割して制作したため

 下地作りです。絵具を置いて行きます。この時絵具を無計画にのせすぎていたと感じていました。放解末(白)のあと群青など新岩絵具を投下。


 ここで、一度絵具を落とす事にしました。絵具の層が厚くなることがいやだったので。バケツに水を汲み、屋外で水をかけては左官で絵具を削り取りました。「ちょっと古い壁画みたいかも」と思ったとか思わなかったとか・・・ガリガリという音が響き渡っていました。
 本来紙の状態や、それまでに置いた絵具の定着(何度も水を使って洗っていると剥落やひび割れが発生する)を考えるとNG工程ですが結果は効果的だったと思います。下地の胡粉と方解末が十分に塗布してあったため本紙をあまり痛めずに済んだようです。

 


 もう一度彩色を始めます。人物の形が単調ですね。




 墨で描きお越して行きます。中央の人物が画面上での主役です。描き込むきっかけが掴めると進行も早くなります。




 常に全体の状況を把握しながら進めて行きます。人物の形は自然になってきましたが描写が単調になって来た所です。



 
 ここで、主役となる人物を進めて画面の均衡を保ちます。再度必要な箇所は写生を取り、より美しい形になるよう人物の形を整えて行きます。




 他の人物も、主役に合わせて進めて行きます。描き過ぎたら絵具を被せて弱め調子を合わせて行きます。被せて馴染ませる。この作業が雰囲気を作る上で重要です。




 完成。右側の二人の姿勢が一番修正したいです。



額を装着!出動間近?


【資料】
 作品制作のために用意した写生、下図をいくつか添付しました。写生と同時に下図で構図の検討を行います。


墨と水彩で。大学3年生くらいから墨と筆を使う事も増えました。

紐など細部を詰めて行きます。






 下図もいくつか。先生の指導もありなんとか構図する事が出来ました。


始めに描いた下図。



まとまってきました。
ほぼ完成作と同じ

 これは制作中の作品を撮影し、A4の紙に印刷した後手を入れたものです。小さくする事で手も入れ易いし全体を把握しやすくなります。実は、担当の先生が助手さんに写真を印刷して学生に配るよう指示して下さったのでした。このため途中経過で迷う事なく画面を整理して進行させることが出来ました。本当は下図の段階で完成図が出来ていることが望ましいと思いますが・・


作業場】
 日本画四年生の画室です。6人で区切って使用させていただきました。が、当時の“ドン”曰くその日来た早い者勝ちじゃないかなんておっしゃっていましたけれど。来ない人も多かったのでそれでいいかもしれませんね。


 当時火鉢の火は僕が熾していました。主に僕が使っていたからです。部屋が広いだけにこれでは暖まりませんでした。しかし、膠を暖めたりする時にはちょうどよい感じでした。



 広い天井。これは愛芸の美術等の特徴です。



 いい感じですが、現在は支給された電熱器に変わってしまいました。炭代も馬鹿にならないようです。






 

 最後でご拝読ありがとうございました。